| シャモニをベースに多くのコースがある中で比較的難度の低いと思われ、山小屋からグランド・ジョラス北壁等が望め眺望が良いエギュ・デュ・モアヌを目指すことにした。 | |
| ７月３０日 平成26年(2014年) 7月30日、シャモニ・モンブラン（フランス国鉄）駅に向かって右手の歩道橋を渡ったすぐにモンタンヴェール展望台行きの登山鉄道の駅が隣接している。 |
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  シャモニー駅裏手のモンタンヴェール展望台行き登山鉄道駅 モンタンヴェールへの登山鉄道よりエギュイ・コッシュを望む |
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モンタンベールは、メール・ドゥ・グラス氷河を眼下に望める展望台である。メール・ドゥ・グラス氷河までは、遊歩道の階段を下る。氷河にトンネルが掘られ見学できるようになっている。 |
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  モンタンヴェール駅 階段の遊歩道 前方左氷河の洞窟 |
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氷河の洞窟まで下り、そのわきより氷河へ降り上流を目指した。後でわかったのだが、モンタンヴェール展望台の駅より遊歩道を途中まで下り岸壁の側壁を上流へトラバースして長い鉄梯子を下るルートがあったのだが、見逃してしまいメール・ドゥ・グラス氷河まで下ってしました。 |
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 メール・ドゥ・グラス氷河 |
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  エグラレの岩場にかかる鉄梯子 中間地点より上部を望む |
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メール・ドゥ・グラス氷河を縦断しタキュル氷河とレショ氷河の合流点を左手に回り込んで少し進むとエグラレの岸壁に鉄梯子が伸びている。 日本では見られない、しっかりとした高度感のある長い鉄梯子が何段も連なっていてスリル満点である。高さに不安がある場合は、確保する視点が随所にありザイルで確保しながら登っていくこともできる。 |
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  鉄梯子を登りきった付近 クーヴェルクル小屋 (2600ｍ) |
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鉄梯子を登り切った付近より小雨が降りだしたが、風がないためさほど寒さは感じなかった。 モンタンヴェール駅を出て3時間30分でクーヴェルクル小屋へ到着。 |
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  クーヴェルクル小屋での夕食風景 クーヴェルクル小屋のベット |
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クーヴェルクル小屋では、トレッキングを楽しむ感じの登山客ばかりで本格的な登山を目指すクライマーは、見当たらなかった。 夕食後、明日は早朝4時から朝食が準備されているとのことで早めに消灯。 |
７月３１日 夜明け前で外は真っ暗、ルートの検討が全くつかないため、エギュ・デュ・モアヌへ向かうパーティの出発を待った。 結局、5時10分3名のパーティが向かうことを確認、了承をもらい後から追いかけることとなった。 日が昇り、グランド・ジョラス北壁からモン・ブランにかけて日がそそいだアルペングリューエンは、絶景で夢中でカメラのシャッターを切った。 |
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 日の出直後のグランド・ジョラス北壁（望遠） |
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 日が昇った後のグランド・ジョラス北壁とレショ氷河 |
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 日の出直後のモン・ブランとエギーュ・デュ・ミディ（望遠） |
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 日の出直後のエギーュ・デュ・ミディ（望遠）エギーュ・デュ・ミディ展望台が小さく見える |
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 日が昇った後のモン・ブランとエギーュ・デュ・ミディ、その下のタキュル氷河 |
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 左 グランド・ジョラス 右 モン・ブランとエギーュ・デュ・ミディのパノラマ |
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雪渓の手前で夜が明け出しアイゼン装着後、岸壁の取付きを目指し雪渓を登って行った。 しかし先行のパーティのガイドが、かなり久しぶりとのことで岸壁への取付きがわからないということで１時間弱、時間をロスしてしまった。 やむなく我々独自で岸壁の取付きを探しだし雪渓から岸壁へ乗り移り、持参のルート図を頼りに、ハーケンが打たれたルートを確認できたため、右前方のルートへ取付きそのまま上部へと向かった。 二段のルンゼ気味の岩を抜けて岩稜を登り、その後ある程度登ったところで、カンテをＡ0でなんとか抜けたが正規のノーマルルートでは無かったようである。 クライミングシューズであれば、けっこうどこでも登れそうな感じで、何か所かにハーケンやシュリンゲの下降点があり、確かに登られているルートらしいが、ガイドブックの資料では、そんなに難しいルートではなかったはずである。 結局12時間時点で、岸壁に阻まれ登攀ルートが確認できなかったため、帰りのことも考えやむなく撤退することとなった。 |
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  雪渓から岸壁へ乗り移る 登攀途中 後方モン・ブラン |
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  撤退場所での記念写真 |
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 撤退し雪渓を下降（後方エギュ・デュ・モアヌの岸壁） |
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   クーヴェルクル小屋と小屋前のテラスにて（後方グランド・ジョラス北壁） |
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 このすぐ先から鉄梯子を下る |
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 天気が良く心地よい気温で素晴らしい眺望の中を下山 |
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  メール・ドゥ・グラス氷河 川を渡る |
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メール・ドゥ・グラス氷河は、ところどころクレパスがあり雪解け水の川を渡る。 その時々の条件によって状況が変わると思われるが、変化に富んでそれなりに面白い。 |
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 クレパスを迂回 |
 モンタンヴェール展望台へ向かう途中の鉄梯子 |
 モンタンヴェール展望台 |
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今回残念ながらエギュ・デュ・モアヌの山頂は踏めなかったが、クーヴェルクル小屋からの展望は、天候に恵まれ素晴らしく絶景であった。 チャンスがあればまた行ってみたいものである。 |
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| Reported by S.Okamuray Photo presented by S.Okamura | |